今週のお題「おじいちゃん・おばあちゃん」
今週のお題は「おじいちゃん・おばあちゃん」ということで、思い出含めて少し書いてみる。
おばあちゃんは、認知症だった。病気の最初は周りの人からはなかなか分からないが、ちょっと変、年のせいだよね、という感じだったのが、いつの間にか色々な事が分からなくなるくらい進んでいった。
一方で、おじいちゃんは、脳梗塞の後遺症で足腰は不自由だったが、頭の方はしっかりしていて、最後が近いという時に家族が看病していると、今日は平日だろ、仕事は大丈夫か、などと話すもんだから、家族は困惑し、まぁー頭がシャキッとしているはいいことだが、それもそれで困る、年相応に分からなくなるのも大事なのかと、当時は思ったものである。
長年生きていくと、人は色々な思い出が出来る。認知症はそれらを失わせるという悲しい病気。本人もつらいと思うが、介護する家族は、その言動すべてを覚えており、認知症の状態でそのまま亡くなるので、元気だった思い出よりも闘病中の状態の方が印象に残り上書きすることも出来ない。
この認知症をなんとか防いだり、遅らせたり、出来るのであれば治したいなと切に思いながら日々研究を続けている。その希望の光はまだまだ見えないけれど諦めずに自分の出来ることをしていきたい。